エミレーツのA380で行くローマ旅行記、ここまで基本的に時系列で書いてきましたが、以降は時系列は気にせずに、トピック毎に書きたいことを書いて行こうかと思います。

今回はローマの移動手段についてご紹介します。 

日本とちょっと仕組みが違うので気を付けよう

まず、ローマでは地下鉄もバスも１つの会社が運営しています。なので１枚のチケットで、バスと地下鉄の両方に乗ることができます。

チケットには何種類かあるのですが、一番安い奴、€1.5のBIT（Bigletto Integrato Tempo）というチケットを１枚買うと、100分間地下鉄とバスに乗ることができます。ただしバスはいくつ乗り継いでもOKですが、地下鉄は1回だけです。

バスに乗って（乗り継いで）地下鉄の駅に行き、地下鉄で移動、そして更にバスに乗って（乗り継いで）目的地へ、という使い方が想定されています。

地下鉄に乗ってどこかに行って、急いで用事を済ませて、また地下鉄で帰るという場合には1枚のチケットではできません。 

乗る時に自分で打刻する

地下鉄は自動改札でチケットを入れると、改札を通った時間が印字されます。

赤線で囲った部分が、チケットを通すことで印字された部分。
日付は消してますが、青線で表したように、18:00に乗ったので19:40まで有効だよ、と書かれてます。

地下鉄に乗る時はこんな感じで、日本でチケットを買って改札を通る場合とそうは違わないので特に気を付けなくてもだいじょうぶかと思いますが、この打刻がしてあるチケットを持たずに地下鉄やバスに乗っていた場合、抜き打ちチェックにあうと結構な罰金を取られてしまいます。

バスから乗り始める時は、バスに乗ったら忘れずに・・・

この機械にチケットを入れて、ちゃんと打刻をしましょう。

チケットの購入はタバッキとか駅の自販機で

地下鉄に乗る時は、地下に入ってから自動の券売機がありますので、それで買うのが手っ取り早いと思います。

バスに乗る時は、バス停や地下鉄の駅の近くにあるタバッキと呼ばれるキオスクみたいな小さいお店で売っています。ちなみに、日本のノリで「バスでお金払えばいい」と思ってると基本うまくいきません。バスの中ではまずチケットは買えません。

さて、15年前くらいの記憶では、地下鉄のチケットを券売機で買おうとすると故障しているケースが多く、そうなるといったん地上に出てタバッキで買わないといけないという手間があったため、「チケットは地下に入る前にタバッキで買うもの」という印象がありました。 が、15年も経てば様子が変わりますね。今回はほとんど券売機で買いましたが、故障で買えなかったということは一度もありませんでした。

地下鉄のチケットの買い方

では、地下鉄のチケットの買い方です。

左下のボタンを押すと言語が選べます。
英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語の4つから選べます。
左下のボタンを押さなければ、当たり前ですがイタリア語で表示されています。

英語を選んでみます。

表示が英語になりました。
さて、右側に4つ選択肢があるように、ローマの地下鉄・バスには、4種類のチケットがあります。

名前	値段	乗車可能期間
BIT	€ 1.50	100分間
BIG	€ 6.00	1日間
CIS	€24.00	7日間
BTI	€16.50	3日間

BITなので、右上のボタンを押します。

選んですぐは1枚分の値段が表示されていますが、右下のボタンを押すと枚数を増やせ、左下のボタンで減らせます。
上の写真は、右下のボタンを2回押して3枚にしたところ。
値段の表示も€4.50 になってますね。

そしたらここからお金を入れればOK。

値段の下に、いくら投入したかも表示されます。
この写真の時点では、€4.00 入れたところ。

さらに50セント硬貨を入れると・・・

チケットが出てきます。

地下鉄はあぶないという添乗員もいるらしいですが・・・

10年前にツアーでイタリアに行った時、添乗員は「地下鉄には乗らない方が・・・」と言っていましたし、今でもそう言う添乗員は結構いるようです。まぁ確かに、ヘラヘラしてたらスリにあったりもするのでしょうが、普通にしてればまず問題はありません。

もちろん日本ほど安全なわけではないので多少は気を付けますが、そんな感じで、多少気を付けていれば何も怖いことはありません。安くて便利なので、ローマでは地下鉄＋バスの利用をお勧めします。